おふだのおまつり

新年のお札、お正月様、玉紙、のし紙、幣束など12月1日から頒布を始めております。12月26日以降は混雑が予想されますので、お早めにお受けください。

昔から日本人は、生活に欠かすことのできない大切な場所に”おふだ”をおまつりしてきました。

”おふだ”とはご家庭や会社の繁栄と幸せを祈願しておまつりするものです。お守りは身につけている個人のものでありますが、おふだはおまつりをしている場所で生活やお仕事をされている皆様のものです。

※東照宮周辺の一般的なおふだのおまつりの仕方を順を追って解説いたします。家々によって方法に違いがあり、こうしなければならないというものではございません。
ご不明な点はお問い合わせください。

おふだの種類

神社のおふだは、おふだ、神札(しんさつ)、神符(しんぷ)、大麻(たいま)などと呼びます。おふだは大きく3種類あります。ひとつは神宮大麻(じんぐうたいま)と呼ばれるおふだです。これは伊勢神宮のおふだで、神棚におふだをおまつりする時は、こちらのおふだをまず納めます。二つめは氏神神社(うじがみじんじゃ)のおふだです。氏神神社とは一般にお近くの神社のことです。3つめは神宮大麻と氏神神社のおふだ以外の神社のおふだです。旅行先などでお受け頂いたおふだがこちらにあたります。

この3種類のおふだの中でも様々な大きさがあります。大きいおふだが良いというものではありません。納める神棚やスペースに合わせてお選びください。同じご祈祷がしてあります。神棚が家にある方はひとつめの神宮大麻とふたつめの氏神神社のおふだをまずおまつりください。

神宮大麻

神宮大麻

日本の総氏神である伊勢の神宮(お伊勢さま)のおふだです。神棚の中心におまつりするおふだで、古くから私たちの家庭では神宮大麻と氏神様のおふだをお祀りし、神様に日々の感謝を捧げ、家族の幸せを祈ってきました。

神宮大麻中

神宮大麻中

日本の総氏神である伊勢の神宮(お伊勢さま)のおふだです。神棚の中心におまつりするおふだで、古くから私たちの家庭では神宮大麻と氏神様のおふだをお祀りし、神様に日々の感謝を捧げ、家族の幸せを祈ってきました。

東照宮紙札

東照宮紙札

東照宮のおふだです。神宮大麻とともに神棚におまつりください。

東照宮木札(八寸)

東照宮木札小

東照宮のおふだです。神宮大麻とともに神棚におまつりください。

東照宮木札(尺)

東照宮木札大

東照宮のおふだです。神宮大麻とともに神棚におまつりください。

おふだの納め方

おふだは基本的に神棚に納めておまつりいたします。神棚がなくてもおまつりすることができます。

神棚をお持ちの場合

神棚の中におふだを納めておまつりしましょう。
神棚には大きく一社づくりと三社づくりの2種類ございます。

一社づくりの場合

一社づくりいろいろな種類のおふだを重ねておまつりします。手前に神宮大麻(伊勢神宮のおふだ)、次に氏神様(お住まいの地域の神社のおふだ)、その後ろに崇敬している神社のおふだの順番におまつりいたします。

おふだを納める場所が1つの神棚を一社づくりと呼びます。

三社づくりの場合

三社づくり中央に神宮大麻(伊勢神宮のおふだ)、向かって右に氏神様(お住まいの地域の神社のおふだ)、向かって左に崇敬している神社のおふだをお祀りします。

おふだを納める場所が3つの神棚を三社づくりと呼びます。

神棚をお持ちでない場合

目線よりも高く、ご家族の方が集まるような所におまつりください。文字の書いてある面が「東」もしくは「南」を向くようにおまつりいたします。タンスや本棚の上などをきれいに整えておまつりしていただいてかまいません。

日々のおまつりの仕方

おふだは”お飾りする”とは言わず、”おまつりする”と言います。”おまつりする”とは、おふだを置いたままにせず、お供え物(おそなえもの)を捧げて定期的にお参りするという意味です。

お供え物の代表的なものはお米、お塩、お水です。できれば毎日お取り替えしましょう。難しい時はお供え物の種類を減らしたり、お供えする頻度を減らします。迷われた時は神社にご相談ください。

おふだを交換するタイミング

おふだは神社の授与所でお受けいただきます。お受けいただいたおふだはお家におまつりしていただき、1年間おまつりしたら新しいおふだと交換します。
宮城県ではおふだは年末に交換して、古いおふだは1月14日に行われるどんと祭で御焚き上げする風習があります。

東照宮周辺のおふだ交換の例をご紹介します。

12月 すす払い・おふだの交換

12月中に神棚の掃除をして新しいおふだやお正月をお迎えする準備を始めます。

仙台では伝統的に12月13日頃に神棚をはじめ家の大掃除をする”すす払い”を行い、それから新しいおふだやお正月様をおまつりしました。このすす払いには単なる大掃除という以上に1年間の罪や穢れをお祓いするという意味があります。12月13日に掃除を行うとまだ年末まで日があるので、年が暮れてから掃除を行う家庭が増えておりますが、おふだの交換は仏滅や12月29日と31日を避けるお家が多いです。古いおふだは新しいおふだと交換で袋に納めて神棚に置いておきます。

東照宮では、12月初めより、神宮大麻やお正月様一式、玉紙やお幣束などご用意しております。

1月 初詣・どんと祭

12月中に交換した古いおふだは1月14日のどんと祭で他のお正月飾りと一緒に御焚き上げします。
どんと祭にお越しになれない方は、東照宮ではいつでも古いおふだや御守をお預かりしておりますので、お持ちくださいませ。

旧年中に神宮大麻とお正月様を交換し、東照宮のおふだは初詣やどんと祭でお受けになり、おまつりする方も多くいらっしゃいます。

新しく神棚をおまつりする

お家を新しく建て替えた時、生活に不安を感じた時、いろいろなタイミングでおふだをお家におまつりしようと考える方がいらっしゃると思います。おふだをおまつりするには、神棚の中に収めるのが正式な方法で、日本人は古くから神棚をお家におまつりし、その家に住むご家族の健康や、地域の平安をお祈りしてきました。

神棚を新しく設置する場合、
神棚のご用意 ②神棚の設置場所を決めること ③神棚のおはらい
が必要です。

神棚のご用意

神棚には大きく一社づくりのものと三社づくりのものがあり、大きさは多様にございます。神具店やデパート、ホームセンター、インターネットでもお求めになれます。設置場所にあったものをお探しください。

※ホームセンターなどでお求めの場合、三社づくりの神棚でも真ん中以外の場所はおふだが入らないということがございます。おふだの大きさや厚さを考慮してお選びください。

東照宮にもいくつか神棚のご用意がございます。

神棚の設置場所

神棚は明るく清浄な場所で大人の目線より高く、おふだが南側か東側を向くよう設置します。時代の移り変わりとともに生活様式も変わっています。神棚の設置場所に悩まれた時は神社にご相談くださいませ。

神棚のおはらい

デパートやホームセンターでお求めになられた神棚にはお清めのおはらいが必要になります。(神社でお受けいただいた神棚はお祓いをしている場合がございます。)
お祓いを受ける方法には大きく2通りの方法がございます。

1. 神職がお家にお伺いをして、おはらいをする。(宅神祭)

※新しくお家を建てた方が家のおはらいと一緒に依頼される場合が多いです。

お部屋や建物、神棚の清めのおはらい、これから神棚のおまつりを始めるご報告とご家族の家内安全を祈念いたします。おふだやお正月様などおまつりに必要なものは神社からお持ちします。

2. 神棚を東照宮にお持ちいただきおはらいをする(神殿清祓)

神棚を東照宮にお持ちいただければ、神棚のおはらいとおふだのおまつりを始めるご報告を神前にて行う神殿清祓(しんでんきよはらい)のおまつりを行なっております。おふだやお正月様などおまつりに必要なものをを神棚と一緒におはらいしてお渡しいたします。

詳しくはお電話でお問い合わせください。

その他

その年に身内にご不幸のあった方

身内にご不幸があった場合、一定期間神棚のおまつりができない期間がございます。ご不幸のあった方とご本人様の関係によってその期間に違いがあり、またその期間も地域によって異なります。
ご不明な点はお近くの神社にお問い合わせください。

東照宮周辺や宮城県では、ご本人様のご両親が亡くなられた場合10日間神棚のおまつりができない”忌(き)”の期間があり、この期間は神棚に白紙(半紙)を貼り、毎日のおまつりは控えます。忌の期間が終わってもその後40日間の”喪(も)”の期間があり、追悼の心を持ちつつ日常生活を営みます。忌の期間が終われば喪の期間であっても神棚のおまつりや神社参拝に差し支えありません。

年末にご不幸があった場合、元旦にお正月を迎えずに小正月や節分に合わせてお正月を迎える方法などございます。亡くなった方とのご関係や地域によって方法に違いがありますので、お近くの神社にお問い合わせくださいませ。